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株式会社 日本医療事務センター【サービス業】

●資格取得支援制度
介護サービス分野での無資格者採用に取組み、資格取得支援を行うことで
自社のノウハウが身についた人材を確保

無資格の採用者の人材育成に力を入れホームヘルパー2級資格取得支援の研修を行うことで、定着率の高い人材を確保。
現場での評価も高い。

会社概要 

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介護業界の慢性的な人手不足の中、求人募集を無資格者に広げる

株式会社 日本医療事務センターは、1965(昭和40)年に現在の教育事業の母体となっている医療事務教育機関として創業した後、医療関連事業、就業コーディネート事業、福祉関連(介護・保育)事業を展開してきた。
同社の社員は2009年9月現在22,008名で、その社員構成は、正社員は11,967名(そのうち女性は10,365名)、パート社員は10,041名である。
同社では、これまでは福祉事業の介護サービス分野のパート社員の求人募集は、有資格者を条件としていたが、介護業界は慢性的に人手不足の状態であったため、求人募集を行っても、特に訪問介護の有資格者の応募者が少ない状態であった。そこで、求人募集を無資格者に広げ、2009年2月から無資格者のパート社員の採用を開始した。採用後は、介護サービスを担う即戦力に育成するために「資格取得支援制度」を導入して、会社負担で介護資格のホームヘルパー2級を取得させる取り組みを始めた。
正社員・パート社員ともに雇用契約形態は期限のない社員としている。正社員は年齢や職位、職務能力等により基本賃金が決定されており、パート社員は短時間勤務で、地場の業界相場と担当業務の特性、本人の職務能力に基づいて基本賃金が決められている。

資格取得支援制度を利用して、介護の現場で即戦力となれるパート社員を育成

無資格者の募集は、同社の事業所の人員不足状況から力を入れるエリアを変えて、今まで首都圏で3回行われた。応募要件は、同社が実施するホームヘルパー2級講座を全日程通える者、資格取得後、週3日以上働ける者、自転車に乗れる者とし、他の要件は設けていない。応募者に対して説明会を開催した後、選考希望者に対して採用選考に移る。選考は応募者全員に面接と簡単な筆記試験を行う。面接は応募者1~2人に対して同社の社員1人が行い、就労意思、人柄などの確認している。
これまでの応募者は約280名、そのうち48名をパート社員として採用した。採用者の5~6割が、「結婚、妊娠、出産、育児等により一度退職し、中断期間ののち再就職した者」である。
また、応募者の中には、興味はあっても資格や経験のなさから応募しなかったと思われる、これまでほとんど応募のなかった男性や20歳代の若者も多数いた。
採用後に同社が実施しているホームヘルパー2級の資格取得支援の研修内容は、大きく「通信教育」「スクーリング」「実習」「社員研修」の4つとなっている。「通信講座」、「スクーリング」、「実習」は、ホームヘルパー2級の資格取得に必要な条件であり、「スクーリング」では、介護サービスに必要な知識・能力などを同社の研修施設で座学形式で8日間(延べ53時間)、「実習」では、同社の介護事業所で同行訪問実習、通所実習、施設実習の3種類の実習を4日間(延べ30時間)学ぶものである。「社員研修」は、新入社員研修を本社や研修施設で3日間(延べ18時間)行われており、配属後の現場での指導時間を少なくするため、技術の習得はもちろんのこと、介護記録の書き方、リスクマネジメント、介護理念に関する研修を集中して行っている。
資格取得にかかる費用は会社が全額負担しているほか、研修中も勤務とみなし給料を支給している。

無資格者の方が、現場に早くなじみ、離職率の高い業界の中でうまく定着している

全社的には、介護の仕事を希望する無資格者を採用することができ、しかも現時点で退職者はいないので、この取り組みのねらいとしていた人材確保が達成できている。現場でも、評価が高く、「優秀な人材が多い」といった声が介護事業所から寄せられている。他社のノウハウが染み込んだ人より、ゼロから自社の介護サービスを教えた無資格者の方が現場に早く馴染むと考えている。
また、資格取得支援制度の導入により、通常の採用に比べて人材育成にかかる費用が増えているが、その一方で、昨今の労働市場の変化により人材確保ができ、そして人材育成を通じて自社の考え方など企業風土がパート社員に伝わり、一体感が醸成され、離職率の高い業界において定着につながっている効果は高い。そこで、適正な費用配分と社員研修における技術の習得にかける時間を今後改善していきたいと考えている。
未経験者採用の導入からは、まだ日が浅いため、今のところ、正社員に登用された者はいないが、経験者採用のパート社員の中には、すでに社員区分転換で正社員になって活躍している者もあり、今後の活躍が期待される。

各社員区分の特徴

採用実績

再就職で活躍中

Aさんは専門学校卒業後、一般企業に入社したものの、20代後半に退職し、結婚・出産した。30代は育児に専念していたが、その合間にアルバイトをしていた。今回、同社が無資格者採用を開始した第1期生のパート社員として採用された。
Aさんは入社後、約2カ月の研修で介護の基礎資格「ホームヘルパー2級」を取得。その後、要介護度の軽い人を対象に食事の準備や掃除を手伝う介護サービスを担当している。勤務は週4日。午前10時から午後6時まで1日に3~5軒の高齢者宅を訪ねている。

会社概要

創立
1965年
資本金 61億8,441万円
代表者 代表取締役社長 土屋 修
本社所在地 東京都千代田区
事業内容 サービス業(医療、福祉、教育、人材関連事業)
事業所数 42(支社・営業所)
従業員数 正社員11,967人(男性1,602人、女性10,365人)
正社員以外10,041人
(2009年9月現在)